【歴史・観光】
楠木正行が陣を構えた
生駒山の山腹にある往生院は、聖武天皇の勅願によって天平年間(729〜749年)に行基が建立した六万寺伽藍の一坊。本尊の阿弥陀如来坐像は平安後期の重要文化財に指定されています。高台にあるため眺めがよく、春には境内の桜鑑賞でなごみのひとときが過ごせます。

往生院は楠木正成の長子で南北朝の武将・楠木正行(まさつら)が、父楠公の遺志を継いで足利氏に対抗し本陣を構え、足利尊氏との戦場となった場です。しかし小楠公ひきいる南朝軍は正平3年(1348年)1月、北朝方の高師直(こうのもろなお)の軍と戦って破れ、往生院は戦火に焼失。その後、江戸時代に再興され現在は、本堂、観音像、地蔵堂、行者堂、鐘楼があり大阪府の史跡指定を受けています。

小楠公が弟の正時(まさとき)とともにが戦死した場所は、現在の四条畷市といわれていますが、そうではなくこの地であるという説や、九州の離島へ逃げ延びたという説があり、論争がたえません。ここ往生院境内には、正行の墓と伝えられるものが残されています。

なお、境内には昔の農耕具を中心に生活道具などが展示されている民具供養館があります。人によっては昔なつかしく、あるいは珍しい道具の館を訪れたなら、まるでタイムトリップしてしまったような不思議な感覚にとらわれることでしょう。

東大阪市六万寺町1-22-36
TEL./0729-81-2597
交通/近鉄奈良線瓢箪山駅
民具供養館:要予約



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