東大阪市・生駒山麓の斜面は古墳が密集している地域として注目されていましたが、宅地造成のためなどで次々に破壊され、山畑古墳群の場合、60基あった横穴式円墳も現在では約20基となっています。これらは6〜7世紀(古墳時代後期)にかけてつくられた氏族の墳墓で、一番奥にある二号墳は16mもの石室を持つ上円下方の巨石古墳です。
石室の中からは直刀、鏃(やじり)、などの鉄製武具や馬具、そして土師器(はじき)、須恵器(すえき)などの土器が発見されています。そのような副葬品から、当時の社会のようすや人々の生活を知ることができます。
山畑古墳群の古墳が築造された時代は、全国的に古墳の築造が増えた時期でもありました。その背景には生産力の増加により、財力を持つ氏族の階層が広がったことが考えられます。この地域の場合、のちに河内郡大領となる河内直(あたい)一族が勢力をふるっていたことから、河内直一族のつくった墳墓であると思われます。
現在、この山畑古墳群域内に河内の歴史や文化を紹介する東大阪市立郷土博物館があります。ここでは東大阪の遺跡から出土した文化財が保管されており、山畑古墳群の遺物も展示されています。
●東大阪市四条町18-12 一帯
●交通/近鉄奈良線瓢箪山駅
写真提供:東大阪観光協会